東村山(笑)劇場

東村山市議会の議事録から、「草の根」会派(現在、矢野穂積・朝木直子両「市議」が所属)の“大活躍”ぶりを抜粋して記録するためのブログです。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

いのちとこころの人権の森宣言

平成21年東村山市議会9月定例会
東村山市議会会議録第15号
平成21年9月2日(水)



日程第1 議案第50号 いのちとこころの人権の森宣言

○議長(川上隆之議員) 日程第1、議案第50号を議題といたします。

〔中略〕

○議長(川上隆之議員) ほかに質疑ございませんか。5番、朝木直子議員。

○5番(朝木直子議員) 議案第50号について、草の根市民クラブから、以下質疑いたします。

  まず、この人権の森宣言には、患者は長く苦しい歴史を歩んできたとありますが、「倶会一処」につづられているような、入所者の人としての尊厳が全面否定され、人権が完全にじゅうりんされてきた事実、及び、これを許してきた私たちを含めた責任については全く言及がありません。全生園の歴史は、全国の入所者が受けてきた人としての尊厳を完全に否定された、すさまじい人権じゅうりんの歴史でありますが、このような事実に言及がないのはなぜか、このような内容では、単なる隠ぺい、美化にすぎず、免罪符にもならないのではないかと思うのでありますが、以下、質疑いたします。

  まず、多磨全生園での入所者に対する「倶会一処」に詳細につづられているような人権侵害の歴史を、市長は、市民にどのように伝えていき、また、教訓化していくつもりなのか伺います。

  ②は、カットいたします。

  ③、全生園の医療施設や住居施設などを地域住民に開放していく働きかけを国にしているのかどうか。

  ④、全生園の医療施設を、地域住民に開放していくための医療体制の充実や、施設整備についてどのように取り組み、働きかけを国にしているか。この医療施設の中では、職員の不当な人員削減などが行われていると聞きますが、その点についても、どのようになっているのかお伺いいたします。

○市長(渡部尚君) 市民啓発につきましては、先ほど、島崎議員にもお答えをさせていただいたところでございますが、ハンセン病患者は、一人残らず強制隔離し、病を根絶するという国の100年にわたる誤った政策、らい予防法によりまして、議員御指摘のように、未曽有の人権侵害を発生させ、偏見や差別を増幅させ、患者の皆さん、また、入所者の皆さん、大変苦しまれてきたわけでございます。

  らい予防法は、平成8年に廃止され、国は入所者、社会復帰者に対し、おわびをし、政策を改めましたけれども、いまだに社会には偏見や差別は根強く残っているのも事実でございます。

  ハンセン病に対する偏見や差別をなくすために、ハンセン病の正しい知識を持ち、ハンセン病問題を風化させないことが大切であると考えております。

  このため、多磨全生園の入所者の方々が、大切に守り育ててきた緑と、多くの思いの残った寮や学舎などの歴史的建造物を残していこうとする人権の森構想を実現し、国立ハンセン病資料館とともに、ハンセン病を正しく理解する週間や、人権週間などにおいて、当市の人権擁護委員とともに積極的に啓発活動を行ってまいりたいと考えております。

○経営政策部長(諸田壽一郎君) 全生園の入所者の方は、先ほど、佐川会長のお話がありましたように、既に295人という数になりまして、そのような中で、多磨全生園の将来構想の検討におきましても、医療、看護、介護の確保と生活環境の改善というのは、非常に重要な問題だと考えております。

  全生園の職員体制も、現在、定員に満たないと伺っておりまして、入所者の方が、最後まで医療、看護、介護を十分に受けられる、安心して生活できる環境を整備し、継続できるように、市としても願っているところであります。

  全生園の医療施設の地域住民への開放というのも、これも一つの課題ではありますが、当市には、近隣に、他の医療施設も多いということで、現時点では、そのことよりも、入所者の方の医療、介護、看護の確保と、生活環境の改善が、より重要課題になるのではないかなということで、多磨全生園の将来構想への取り組みを重視して、このことにつきましては、先ほど申し上げましたように、国等への働きかけを行っていきたいなと考えております。

○5番(朝木直子議員) 今、市長から答弁をいただきましたが、市長は、「倶会一処」という本はお読みになりましたか。私は、子供のころから母に、この本だけは読みなさいというふうに、きょうは母の命日ですけれども、言われてきましたが、これは、入所者の方の本当の心の叫びというか、ひどい人権じゅうりんをされてきたという歴史が詳細につづられているんですよ。東村山の市長をなさって、しかも、今回、いのちとこころの人権の森宣言ということをするようですから、読んでいないことはないと思いますが、この「倶会一処」をお読みになったのかどうか、その感想をお聞かせいただきたい。

  それから、この人権侵害の歴史を市民に伝えて、また、教訓化するためには、この本をなるべく多くの方に読んでいただく、広めていくことが重要だと思いますが、その点について、検討されていくつもりがあるのかどうか、伺っておきます。

  それから、全生園の医療施設の問題でありますけれども、そうしますと、職員の不当な人員削減があるというふうなことを私直接聞いているわけでありますけれども、この点については、事実関係を把握しているのかどうか伺っておきます。

○市長(渡部尚君) お尋ねの書籍「倶会一処」につきましては、議員に就任してしばらくしたときに、何かの折に、全生園入所者自治会からいただきまして読ませていただいております。

  感想というのは、月並みになりますけれども、本当に、こんな不当な扱いをされたのか、そんな思いをいたしたところでございます。

  それから、職員体制の問題につきましては、これは、全生園の自治会のみならず、全療協でも、全国的な療養所の職員定数が削減をされて、医療、看護、介護に支障を来しているということで、全国の療養所の自治会、それを取りまとめている全療協を上げて取り組まれている課題でございまして、所在市町村としても、その全療協からの要請をいただいて、私どもとしても国に求めているところでございます。

  解散前の国会、たしか7月、ちょうど私どもが、所在市町村連絡協議会の総会を開催していたころに、国会のほうで、国立療養所についての人員削減は、他の国家公務員の人員削減と同様に取り扱わないようにという決議が、衆参両院で全会一致で可決をされていると聞いておりますので、今後、国において、全会一致の国会の可決を踏まえて、定員の充足に努めるのではないか、あるいは定員数の削減をこれ以上行わないのではないかと考え、期待をいたしているところでございます。

○議長(川上隆之議員) 以上で、質疑を終了し、討論に入ります。

  討論ございませんか。5番、朝木直子議員。

○5番(朝木直子議員) 議案第50号について、草の根市民クラブは、以下の理由により、反対する。

  全生園の歴史は、「倶会一処」に詳細に表現されているとおり、患者の人としての尊厳を踏みにじり、その人権をじゅうりんした、絶対に許されることのできない、私たちにとって、消し去ることのできない恥ずべき歴史である。しかるに、本件宣言は、これら私たちがうちそろって全人生をかけて責任を明らかにし、贖罪すべきであるにもかかわらず、これに一言も言及がなく、責任を不明確にし、全生園の人権じゅうりんの歴史を隠ぺいするものにすぎない。よって、草の根市民クラブは、本件宣言に強く反対する。

トラックバック

トラックバック URL
http://threesparrows.blog26.fc2.com/tb.php/165-715ac586
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。